HI-MATIC 11

 

HI-MATIC 11

 

紫白 症状

購入時より、時々セルフタイマーが途中で止まる。

 

紫白 推定原因

タイマー(ぜんまい+歯車)のメカ部分どこかにひっかかりがある?

 

 

 

 

対策記録 (2014年1月)

 

手順

右の写真は、タイマーをチャージした状態で、レバーが「V」の位置にある。

 

手順

タイマーチャージ後シャッターを押すと、レバーが動き始める。しかし、時々右の写真の位置で止まる。この位置は、シャッターが落ちる直前。

 

手順

1.
鏡胴を前面から順番にばらしてシャッター機構までたどり着き、引っ掛かりを無くする作戦をとります。
まずは、最前面の押さえリングを金工用ケガキコンパスで外します。キズ付けない様に細心の注意を払っています。

 

手順

2.
押さえリングを外し、前面のカバーを外しました。CdSへの入力光を調整する為にいろいろな形の穴が開いている円形の遮光板が現れました。

 

手順

3.
この遮光板も外します。
ASA感度設定用のツマミが付いていましたが、これは本体側に残りました。バネの力で遮光板と結合していた様です。

 

手順

4.
遮光板の下は、CdSが装着されている円形の樹脂部品です。これを浮かせると、多くのリード線と3つのビス頭が見えます。この3本のビスを外せば、鏡胴分解第2段階、シャッター速度ダイヤルやAEダイヤルが彫刻してある筒が取れるはずです。

 

手順

5.
無事に取れました。こんな状態です。
セルフタイマー部の飾りリングも取り去りました。

 

手順

ここまでに外した部品です。

 

手順

6.
いよいよセルフタイマー部分が見えてきました。しかしまだ黒いカバーに被われていますので、このカバーを取り去らなくてはなりません。
しかし、写真ではわかりにくいですが、このカバーを取り去るには、その前面に出ているレンズ(前球)ユニットを取り去らなくてはなりません。
この作業ができませんでした。ひねったり回したりしたのですが、びくともしませんでした。
結局、セルフタイマー部のカバー取り去りはあきらめ、すなわちセルフタイマーを部品単位で動作円滑化するのはあきらめ、ざるを得ないと判断し、再組み付けに入りました。

 

手順

7.
しかし再組み付けは難航に次ぐ難航でした。
まず、左写真ではっきり見える黄銅のリングがどのように取りついていたのか、どのように固定されていたのか、さっぱりわかりませんでした。ASA感度設定用のツマミを鏡胴に固定するためのものの様ですが。
又、各リード線が細い上に古くなっていたので、何かにつけてハンダ部で断線が発生しました。

 

試行錯誤とはんだ付けを繰り返して、どうやら現状復帰できましたが、鏡胴にキズが増えた様です。

手順

8.
結局セルフタイマーレバーはと言うと、かざりリングがレバーと接触しない様に取り付ける事に留まってしまいました。
 
不本意ながら、今回はこれにて終了!!

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