HI-MATIC 9

 

手順

 

紫白 症状

シャッター羽根が閉じっぱなし

 

 

 

紫白 推定原因

油膜and/or固着

 

 

 

 

修理記録 (2018年9月)

 

鏡胴を順番にバラして羽根をきれいにするか? それとも、前球を外して羽根を拭くか?・・・

 

手順

今回は、前球を外して羽根を拭く事にしました。

まず、鏡胴前面で全体を押さえているリングを外します。道具はケガキコンパスです。

 

手順

リングが完全に外れるとCdS搭載のASA設定のリングが外れます。しかしリード線でカメラ本体とつながったままです。
ぼろ隠しのリングも一緒に付いてくる時もあります。

 

手順

ASA設定リングを横に置いて、前球を外します。
ケガキコンパスを使っても良いし、ゴムを押し当てながら回しても良いでしょう。

 

手順

前球を外しました。
閉じっぱなしのシャッター羽根に触る事ができます。
シャッター羽根をドライサーフで清掃し、粘着を取ります。

 

手順

こちらの写真は、10年以上前に友人からもらったドライサーフです。

ここまでの作業でシャッタ羽根は開閉できる様になりました。
 前球、ASA設定リングを再度組み付けて動作確認です。
しかーし、残念ながら絞り設定リング回転させても絞りは開きっぱなしです。
こちらも固着しているのかなー。

 

手順

絞り値を16にセットしても絞り羽根は出て来ません。この後、影に隠れている絞り羽根を引っ張り出すのは難儀しました。
羽根の材質は固くて滑りやすいのです。
しかし、どうにかピンセットやドライバー先端を使って、羽根も引っ張り出す事ができました。
右の写真の様に出て来ましたので、ドライサーフで清掃し、粘着を取りました。

シャッター羽根と絞り羽根が正常に動作する事を確認します。
羽根の動作が正常なのを確認して、レンズを清掃します。
レンズを清掃できたら、前球を再組み付けし、ASA設定リングを組み込んで、全体押さえの飾りリングを組み付けます。

 

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