STEREO REALISTその2
症状
撮影距離を∞(Inf)にした時に、ファインダー内二重画像位置が一致しない
推定原因
測距用ミラー角度の調整不足
ファインダー調整記録 (2018年7月)
♥ファインダーの位置はカメラの下側です。この配置は珍しいですね。
ファインダー窓近辺に「像位置調整用」のドライバー用穴が開いていれば作業が楽なのですが、さてどうでしょう。
♥後ろカバーを開けてファインダー窓の周辺を見ると、すご隣に穴のフタらしきものが有りました。右の矢印でしめしたものです。
しかーし・・・特殊工具が必要です。
この穴を開けるのは、あきらめます。
♥正攻法として、ファインダー内部を直接触ることにします。
♥カメラをひっくり返します。
♥下カバーを覆っている皮を丁寧にはがします。シンナーを含ませたティッシュを押し当てながらはがしていくと楽です。
皮をはがすと5個のネジ頭が見えますので、これを外します。
はがした皮と、底板です。ビス5本も写真に取りました。
♥こちらの写真は、本体の底です。機構部分は無く、ファインダーだけの為の上げ底だと言うのが判ります。
♥ファインダー部を拡大します。
○で囲んだ部分が測距用ミラーの角度を調整するビスです。
このビスの後側(写真上では、上側)に、今回は開くのを断念した、外部から角度調整するための穴があります。
♥ファインダーを覗いて、遠方を見ながらこのビスをすこしづつ回転します。ビスの回転に伴ってファインダー内二重像が近づいたり離れたりしましので、もっとも近づいた位置でビスを、とめます。
♥調整が終わったら底板をネジ止めします。
皮の裏側にアラビアノリを塗り、底板に貼り付けます。
ノリが乾くまでは、写真の様に、皮をセロテープで押さえておきます。