KONICA Delux2
症状
2008年に手に入れてからそのまま保管していたKONICA EE-MATIC Deluxe2。3つの問題点を抱えています。
a.ファインダー内のピント合わせ像が傾いていて、しかも中央に位置していない
b.AEが働かない
c.底板に液漏れ跡がある
推定原因
a.距離計ユニット内の部品不具合か調整不具合
b.c.電池と電池ボックスの腐食
手入れ記録 (2018年6月)
推定原因での患部を確認するために軍艦部カバーと底カバーを外します。
1.
軍艦部カバーは、正面から見て左側がビスどめされていますので、まずこのビスを外します。
2.
巻き戻しレバーを外し、隠れているビス2本を外します。
3.
ホットシューを外し、隠れているビス1本を外します。
4.
底カバーをとめているビス3本を外します。電池ボックスのふたも外れます
5.
ファインダーを除きながらピント像上下位置調整用の部品(写真中緑色の丸で囲んだ部品)の傾きを調べます。
6.
目視で判りにくい場合は、ネジロックを無視して調整回転して見ます。
今回はこの部品の溝が開きすぎて、しかも、ネジがバカになっていましたので、この部品を交換しました。
(写真は部品を交換した後のもの)
7.
部品の交換作業中、ピント像反射用ミラーとインジケーター反射用ミラーが外れてしまいましたので、
ファインダーを除きなが位置を決めて、接着します。
8.
ピント像の上下位置が調整できたら、無限大に合わせておいて左右位置も調整します。2箇所の調整になります。
右の写真中、赤く囲んだ部分がカバーを取った距離計ユニットで、白く見えるのが接着剤です
9.
電池、電池ボックスを調べます。電池は使い物にならず、電池ボックス内部も一部腐食していました
しかし、断線はありませんでした。
10.
腐食箇所を清掃して、新しい電池(MR-9)を入れてEEの動作を確認します。
今回は無事EEが働きましたので、部品を再度組み付けして終了です。